2010-02

「ミッキーといっしょ おとの絵本1 このおとなあに?」

今日の教本は、「ミッキーといっしょ おとの絵本1 このおとなあに?」です。






以下、この教材の要点をまとめてみます。

■全ページカラーで、とても見やすい。

■ネームバリューのあるディズニーのキャラクターを使用することで、
 子供たちの音楽への興味を高めさせる。

■付属のCDを使用すれば、教室ではもちろん、自宅でも楽しく勉強できる。


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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の第一目標は、


「楽しく遊びながら、子どもたちの音感教育をする」


というところにあると思います。


音符や音名に関しては、ほとんど言及することなく、
とにかく音(車や鳥など)や音楽を聴くことで音感を養い、
楽しくリズムで遊ぶことに注力しています。


また、1度→5度→1度の和音進行が出てきますが、
和音に合わせて、ミッキーがおじぎをする、など、キャラクターと音楽と
の絡みも重要視しているところが良いと思います。


きっとディズニー好きな子どもたちは、興味を持って勉強するでしょうね。



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◆こどもに大人気のキャラクターと学べる教材

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この教材は、音あてが多いので、普段の冗長になりやすい幼児(特に導入期)
のレッスンのアクセントとしても使用すると効果的でしょう。


子どもが大好きなミッキーですから、教材への「食いつき」は
かなり良いと思います。


とにかく導入期のレッスンでは、まずは音楽に興味を持ってもらうことが
大切ですから、幼い子どもにはこのようなキャラクターものの
教材を使用するのもひとつの手ですよね。


また、ハ長調やト長調の主和音、属和音を導入期早々に登場させています。

これは音感教育には良い効果をもたらすのではないかと思います。

和音の機能に関して指導するのは、この年齢の子どもには無理ですが、
「どういう感じがする」といったような和音の持つニュアンスを
教えていくことは、音楽の勉強において大切だと思います。



導入期の教材だけに、中央ドからミまでの鍵盤の場所確認もさせています。

指がまだ弱くてピアノが弾けないという小さいお子さんも、
この3音でしたら十分学ぶのには可能でしょう。


長和音、短和音の区別がつけられるような項目もあります。

和音に関して、たいていの子は「長和音は明るい」「短和音は暗い」と
すぐに分かるのですが、たまに逆に感じるお子さんもいます。


それはそれで、大切な感性だと思います。


子どもたちの持っている音楽性を大切に、それを引き伸ばしてあげる、
ということが、ピアノ講師には大事なことですよね。



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■基本データ
ヤマハミュージックメディア  \1680(税込)

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Copyright(c)2010 Takuhiro TO All Rights Reserved.

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グローバー・ピアノ教本

今日の教材は、皆さんご存知の「 グローバー・ピアノ教本・1 」です。





この教材の要点をまとめてみます。


■最初から大譜表で学習が始まる。
 他の教材と違うのは、右手は中央ハを学ぶところからスタートしている
 のに対し、左手は一オクターブ下の「ド」の音を基準にスタートしている。


■両手奏に混乱を来たさないために、この「教本・1」は「ユニゾン奏」の
 習得からスタートしている。


■フレーズ感を重視している教材と言える。
 冒頭に「スラー」の説明があり「フレーズはおんがくのことば」としている。


■関連補助教材として「グローバー・ピアノ・ドリルブック1」と
 「グローバーピアノ併用曲集1」の併用を奨めている。


■連弾の曲が豊富である。



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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の第一目標は、

「音楽の言葉である『フレーズ感』を大切に、ピアノの基礎を楽しく学ぶこと」

にあります。



無理なく上達できるように、教材の合間には「エチュード」と題名のある、
ハノンの練習曲による指のテクニックの練習曲が挿入されています。

これにより、強い指を作るための基礎を固めることができます。



アメリカの教材によく見られるように「オリジナルの曲」が
多数載せられているため、知らない曲が大半を占めているのが
多少気になるところではあります。


教材の内容から見て、対象として考えられるのは、
導入をしっかり終えた生徒さんや、これからピアノの学習に真面目に
取り組もうとする生徒さんに向いた教材、と言えるかもしれません。



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◆フレーズ感を学ぶ

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この教材でもっと大切にしているものに「フレーズ感」があります。


冒頭の解説でフレーズ奏法について興味深いことが書いてあるので引用します。



「フレーズのはじまりの音は、腕をやわらかくおろす動作(down-arm touch)
をし、最後の音は、腕をやわらかくあげる動作(up-arm touch)で、おわりの
音をやや短めに切ります。」



すべての生徒さんがこれが出来るとは思いませんが、実際に先生が
弾いてあげたり、わかりやすい説明をしてあげてることで、
小さい子でもこのフレーズの弾き方の理解はできます。


気をつけたいのは、手首がやわらかくないとこの動作はできない、ということ。


あらかじめ手首がやわらかくなっているか、最後フレーズの終わりは手首が
いわゆる「おばけの手」になっているかをしっかり指導したいものです。



このとき、指の形には細心の注意を払いたいものです。


ピアノを弾くときに大切なのは、やはり指先の形なので、
事あるごとに理由を添えた指摘をしてあげることで、

「どうして指の形に注意するのか」

を理由の面から教えたいものです。



この教本は、弾けてしまう子は、どんどん先にいくのが良いでしょう。


曲によっては、多少退屈になってしまうかもしれないですが、
そこは指導者の裁量と、併用する教材によってカバーできると思います。



巻末にある音楽用語集は、分からなくなったときの確認や
復習の段階で利用すると非常に便利でしょう。



また、巻末にある「移調」のコーナーは使わない手はありません。

「ドレミファソ(in C)をC、D、E、F、G、A、Bの調に移調して練習する課題
があるので、音階の勉強としても利用可能ですね。



音符の名前を書かせるソルフェージュ・楽典の要素も取り入れているので、
ワークブック代わりに是非やらせたいものです。


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■基本データ
ヤマハミュージックメディア \914(税込)

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Copyright(c)2010 Takuhiro TO All Rights Reserved.


vol.12・せんかんであそぼう

今日の教本は、植田恵理子先生の「せんかんであそぼう」です。






植田先生は、大阪府豊中市にあるUSMミュージックアカデミーを
主宰されており、「わはは先生」の愛称で親しまれています。
また1998年に「CEPT-音と遊びのプロジェクト」を設立し、
保護者・指導者・子どもを結んだ音楽教育の在り方と具体的な
方法を展開してらっしゃいます。

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◆今日のチェックポイント◆
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この教本の目標は、

「子どもに、楽譜に興味をもってもらうこと」

にあります。



そして五線譜の基本である「せん」と「かん」を覚えさせるための
おもしろいゲームやアイデアが満載です。


例えば、

●「せん」「かん」にきゅうりのスタンプを押させる
●「せん」「かん」に○でかいじゅうのアートを描く
●「せん」「かん」に関するクイズに答える
●おはじきを使って「早置きゲーム」をさせる


などです。


これらゲームやクイズで、子どもの興味をひき、楽譜に対する抵抗感を
なくすことを目指しています。


また巻末には「指導の手引き」が掲載されており、
植田先生の貴重なレッスン法を知ることができます。


「指導の手引き」には、
「せんかんであそぼう」の指導目標も掲載されています。

この教本を使用する時の指針になるかと思いますので、引用します。


●自分で観察し発見することによって、楽譜に興味をもつ。
●音符のまるが、「せん」「かん」を上がり下がりすることに、興味をもつ。
●音符のまるの、位置や形を正確に描けるようにする。
●五線を自ら作ることによって、そのルールを知る。
●加線の書き方のルールを理解し、自分で書けるようになる。
●ト音記号によって「せん」「かん」のまるが、ドレミという音に変わることを理解する


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(2)子供のモチベーションを上げるアイデア満載

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この教本の対象年齢は「3〜5歳」といったところでしょうか。



この教本の秀逸なところは、

「とにかく『せん』『かん』の習得だけに絞り込んでいるところ」

と言えると思います。


1冊の本を「せん」「かん」だけに絞りこんで、徹底して教える、
ということに特化した教本は、今だかつてなかったのではと思います。



ただ○(まる)を描くことに関しても、植田先生は、

「子どものモチベーションを上げるアイデア」

を駆使しています。



例えば「たこやきやぶどうを、美味しそうに描く」コーナーでは、

「美味しそうに描かせることで、ていねいに○を描くことを覚える」

ことだったり、

「きゅうりやおくらを使った、せんかんスタンプ」のコーナーでは
いろいろなものを使うことで、楽譜への興味を倍化させています。



また教本の中で、植田先生ご自身のレッスン法をご紹介していますが、

「たまいれ」のコーナーでは、ルロイ・アンダーソンの

「トランペット吹きの休日」や「タイプライター」

のCDをかけることは、子どもたちのやる気をアップさせるための
アイデアとして、取り入れてみたいものです。



そして教本の最後は、今まで勉強してきた「せん」「かん」が、
ドレミファソラシドに変わることの驚き、感動につながります。


教本自体に学習のストーリー性があり、なおかつアイデアが満載な
ところが、とても素晴らしい教材だと思います。



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■基本データ
音楽之友社  \1050

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『 音のつみきドリル・シリーズ せんかんであそぼう 』 植田恵理子・著 
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4276919533/lilamusica-22/ref=nosim

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Copyright(c)2009 Takuhiro TO All Rights Reserved.

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プロフィール

ピアノ教室コンサルタント

Author:ピアノ教室コンサルタント
ご訪問ありがとうございます。
ピアノ教室コンサルタントの藤 拓弘です。

この教本ブログでは、「ピアノ教本・ピアノ教材」を一冊ずつご紹介しています。

私もピアノ講師として、ピアノ教本選びの大切さを痛感しています。

「ピアノを好きになってもらいたい」という気持ちが、私の原動力となり、「ピアノ教本・教材研究」を続ける力となっています。

また、教本研究は、著者の先生の、「レスナーとしての素晴らしい技術を学ぶこと」にもつながります。

皆さんと「ワンランク上のレスナー」を目指すブログを目指したいと思っています。

※最新の教材研究をお読みになりたい方は、↓
「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」
を合わせてお読みください。

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