2017-06

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vol.13「グローバー・ピアノ教本」

今日の教材は、皆さんご存知の「 グローバー・ピアノ教本・1 」です。





この教材の要点をまとめてみます。


■最初から大譜表で学習が始まる。
 他の教材と違うのは、右手は中央ハを学ぶところからスタートしている
 のに対し、左手は一オクターブ下の「ド」の音を基準にスタートしている。


■両手奏に混乱を来たさないために、この「教本・1」は「ユニゾン奏」の
 習得からスタートしている。


■フレーズ感を重視している教材と言える。
 冒頭に「スラー」の説明があり「フレーズはおんがくのことば」としている。


■関連補助教材として「グローバー・ピアノ・ドリルブック1」と
 「グローバーピアノ併用曲集1」の併用を奨めている。


■連弾の曲が豊富である。



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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の第一目標は、

「音楽の言葉である『フレーズ感』を大切に、ピアノの基礎を楽しく学ぶこと」

にあります。



無理なく上達できるように、教材の合間には「エチュード」と題名のある、
ハノンの練習曲による指のテクニックの練習曲が挿入されています。

これにより、強い指を作るための基礎を固めることができます。



アメリカの教材によく見られるように「オリジナルの曲」が
多数載せられているため、知らない曲が大半を占めているのが
多少気になるところではあります。


教材の内容から見て、対象として考えられるのは、
導入をしっかり終えた生徒さんや、これからピアノの学習に真面目に
取り組もうとする生徒さんに向いた教材、と言えるかもしれません。



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◆フレーズ感を学ぶ

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この教材でもっと大切にしているものに「フレーズ感」があります。


冒頭の解説でフレーズ奏法について興味深いことが書いてあるので引用します。



「フレーズのはじまりの音は、腕をやわらかくおろす動作(down-arm touch)
をし、最後の音は、腕をやわらかくあげる動作(up-arm touch)で、おわりの
音をやや短めに切ります。」



すべての生徒さんがこれが出来るとは思いませんが、実際に先生が
弾いてあげたり、わかりやすい説明をしてあげてることで、
小さい子でもこのフレーズの弾き方の理解はできます。


気をつけたいのは、手首がやわらかくないとこの動作はできない、ということ。


あらかじめ手首がやわらかくなっているか、最後フレーズの終わりは手首が
いわゆる「おばけの手」になっているかをしっかり指導したいものです。



このとき、指の形には細心の注意を払いたいものです。


ピアノを弾くときに大切なのは、やはり指先の形なので、
事あるごとに理由を添えた指摘をしてあげることで、

「どうして指の形に注意するのか」

を理由の面から教えたいものです。



この教本は、弾けてしまう子は、どんどん先にいくのが良いでしょう。


曲によっては、多少退屈になってしまうかもしれないですが、
そこは指導者の裁量と、併用する教材によってカバーできると思います。



巻末にある音楽用語集は、分からなくなったときの確認や
復習の段階で利用すると非常に便利でしょう。



また、巻末にある「移調」のコーナーは使わない手はありません。

「ドレミファソ(in C)をC、D、E、F、G、A、Bの調に移調して練習する課題
があるので、音階の勉強としても利用可能ですね。



音符の名前を書かせるソルフェージュ・楽典の要素も取り入れているので、
ワークブック代わりに是非やらせたいものです。


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■基本データ
ヤマハミュージックメディア \914(税込)

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Author:ピアノ教室コンサルタント
ご訪問ありがとうございます。
ピアノ教室コンサルタントの藤 拓弘です。

※弊社サイトはこちら↓
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この教本ブログでは、「ピアノ教本・ピアノ教材」を一冊ずつご紹介しています。

私もピアノ講師として、ピアノ教本選びの大切さを痛感しています。

「ピアノを好きになってもらいたい」という気持ちが、私の原動力となり、「ピアノ教本・教材研究」を続ける力となっています。

また、教本研究は、著者の先生の、「レスナーとしての素晴らしい技術を学ぶこと」にもつながります。

皆さんと「ワンランク上のレスナー」を目指すブログを目指したいと思っています。

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