2017-06

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vol.19「ぴあのとあそぼう・ぐう」

皆さんこんにちは。

今日もこの教本ブログにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。


今日の教材は『 ぴあのとあそぼう・ぐう 』です。





「ぴあのとあそぼう」シリーズは、

「ぴあのとあそぼう・ぐう」
「ぴあのとあそぼう・ちょき」
「ぴあのとあそぼう・ぱあ」


の全3巻で成っています。



巻頭にある「ピアノとあそぶために」から
引用してみたいと思います。


「この本は、実は、まだ完成していません。この本を使ってくれるかたたちの手で
 仕上げていただきたいのです(中略)こどもといっしょにあそんで、このあそびを
 もっとふくらませることで、この本は完成されます(中略)ここで紹介したあそびは、
 こども自身の手によってどんどん発展していき、新しいあそびや音楽が生まれるに
 ちがいありません(中略)」



またこの教本には、

「こどもとつくるピアノ教材」

という副題がついています。


副題の意味を、柴田先生は次のように述べています。


「こどもたちが本当に心から楽しんで遊んでいるとき、彼らが本来持っている
 好奇心や創造力は(中略)周りのおとなにも伝染します。おとなも触発されて
 楽しい発見がたくさんできるようになるでしょう。この本の副題「こどもとつ
 くるピアノ教材」は、そんな相互触発の関係、教える教わるの関係ではなく、
 一緒に音やあそびを共有していく関係をつくってほしい、と考えてつけました」



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◆今日のチェックポイント◆
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この教本では、次の8つのことを音楽をするときのキーワードとして
ピックアップしています。


●見る(視覚的に理解する)
●聴く(音の違いを聞き分ける)
●感じる(自分の音や環境を感じる)
●弾く(自分の気持ちを表す)
●歌う(声の出し方、音程を覚える)
●動く(身体を動かして音楽を感じる)
●触る(鍵盤に触ったりスキンシップする)
●描く(イメージを絵などで描いたりする)


この8つです。


この8つには分かりやすい「マーク」がつけられていて、
各ページの上部に示されています。


このマークによって各ページでの勉強は、どういう意味があるのか、
ということが、すぐにわかるようになっています。



また、巻末には「解説と譜例」があり、この教本で学ぶこと、注意すべき
点について、分かりやすく解説しています。


各内容の要点だけを記します。


■ピアノをたんけんしよう

ピアノという楽器をまずよく知ること、大人も子どもも一緒になって、
五感を使ってピアノであそぶことを目的とする



■まねっこしよう

「まねっこ」することで、先生と生徒とのコミュニケーションを円滑にし、
ピアノのテクニックや体の使い方を、楽しく勉強することが目的


■どうぶつとあそぼう

表現の幅を広げるために、動物の動きをイメージさせることで
ピアノにおけるいろいろな奏法や体の使い方を学ぶ


■ドのおとであそぼう

「ド」の1音だけで、これだけの音楽が創れる、ということのおもしろさを
子どもたちに感じとらせる。また記譜もさせ、音を自分で書くという楽しさ
も体験させる


■ブラッキーズとあそぼう

「ブラッキーズ」は「黒鍵」のこと。弾きやすい黒鍵を使用することで、
はじめから音楽を楽しんだり、メロディーを作ったりできる


■はっぴょうかい

好きな絵を描いて、それをこの教本で学んできた奏法を用いて
表現する。また、お話も挿入することで発表会のレパートリーにもなる。




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◆(2)導入期のこどもを豊かに育てるアイデア満載の教本

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この教本は「ピアノ」という楽器で遊ぶことで、表現や様々な奏法を学び、
さらに音楽やピアノへの興味を最大限に引き出すことに特化しています。


圧巻なのは、単なる遊びに終始せず「五感」を使って遊ぶことで、
子どもたちの「感覚」にうったえることに成功していることです。


ピアノの下にもぐったり、ピンポン玉やマレットを使った内部奏法などで、
ピアノで徹底的に遊ぶことで、楽器そのものを深く知ることができます。


また、ピアノであそぶことによって、これからのレッスンにおいて、
子どもたちの中に「興味をもって取り組める下地」を作ることができます。



また、動物になったつもりでいろいろな奏法を試みたり、
「ド」の音を使って、言葉のリズムを弾かせたりすることで、

「ピアノってこんなことができるんだ!」

という驚きや発見にまで昇華させることに成功しています。



面白いのは「ブラッキーズ」と呼ばれる黒鍵キャラクターです。

子どもにとっては、白鍵よりも黒鍵のほうが弾きやすい、ということに
着目して、いろんなリズムや伴奏、そして最後には曲作りにまで
発展させているところは素晴らしいと思います。


この教本は、まさにアイデアの集大成。


ここまでピアノという楽器を使って、深くそして、楽しく「遊ぶ」ことが
できる教本は、いまだかつてなかったのでは、と思います。


ただし「遊び」の中でもちゃんとした礼儀やルールがあるのだ、
ということを、きちんと子どもたちに教えています。


この「ぴあのとあそぼう」シリーズは、柴田先生のピアノ教育に対する
熱い思いと、子どもを愛する心に溢れた教本である、と思います。


まだこの教本をご覧になってない方は、ぜひ一度ご覧ください。


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■基本データ
音楽之友社  \1260

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『 ぴあのとあそぼう・ぐう 』   柴田礼子・著 
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4276919053/lilamusica-22/ref=nosim

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Copyright(C)2010 Takuhiro TO All Rights Reserved.

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プロフィール

ピアノ教室コンサルタント

Author:ピアノ教室コンサルタント
ご訪問ありがとうございます。
ピアノ教室コンサルタントの藤 拓弘です。

※弊社サイトはこちら↓
リーラムジカ ピアノ教室コンサルティング


この教本ブログでは、「ピアノ教本・ピアノ教材」を一冊ずつご紹介しています。

私もピアノ講師として、ピアノ教本選びの大切さを痛感しています。

「ピアノを好きになってもらいたい」という気持ちが、私の原動力となり、「ピアノ教本・教材研究」を続ける力となっています。

また、教本研究は、著者の先生の、「レスナーとしての素晴らしい技術を学ぶこと」にもつながります。

皆さんと「ワンランク上のレスナー」を目指すブログを目指したいと思っています。

※最新の教材研究をお読みになりたい方は、↓
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