vol.4 「がんばれキャッツ 導入用」
今日の教材は、江口寿子先生の「みんなのピアノ教室 がんばれキャッツ」です。
「はじめに」、の中で江口先生は全調メソードを導入時期に
使用することを大変危惧してらっしゃいます。
ちょっと引用させていただきます。
「(中略)全調メソードをそのまま使って導入できるのは少なくとも
8才以上くらいの生徒からであり、幼児の指導には適していません」
(がんばれキャッツ 導入用より)
これはおそらく、全調メソードを使うことによって幼児期に大切な
「絶対音感」を身に付けることが困難になるため、と思われます。
またこの教材の目的として、導入用では、
【1】左右の手の区別
【2】白黒の色の識別
【3】1から5までの数字の判読
【4】指番号の学習
【5】音名の学習
【6】鍵盤名の学習
【7】読譜の連続置き換え作業を身に付ける
を挙げています。
これらは「ピアノを学んでいく上で前もって身に付けておかなければ
ならないことのすべて」を習得するためのものです。
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◆今日のチェックポイント◆
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ピアノ教育の最初期に使用することが可能です。
音名とことばの一致で覚えさせるようにしています。例えば、
【ド】~どんぐり
【レ】~レモン
【ミ】~ミカン
【ファ】~ふえ
【ソ】~ソックス
【ラ】~ラッパ
【シ】~シャツ
この教材の特徴は、
「導入用では音名読み、1巻ではかたまり読み、2巻では模様読み」
を提案していることです。
ちょっと解説しますね。
★「音名読み」とは、五線上の音名そのものを読む読譜のこと。
★「かたまり読み」とは、和音のかたまりをパターンとして記憶、その中の構
成音を意識して記憶、かたまりをくずしながら構成音を単独で読めるようにするもの
★「模様読み」とは、音の前後関係を相対的に読む読譜のこと。
音の進行を音程の差による「模様」のように読譜すること
これらの読譜を各巻で習得できるように構成されています。
また、江口先生は指使いの書き過ぎに警鐘を鳴らしています。
指使いを書きすぎると、意識が音名から離れて、
指番号だけを見て弾くことになってしまいます。
つまり音符が読めないで弾けてしまうのはダメ、と言うことですね。
あくまで音符を正確に読むことを重視しています。
暗譜についても、この教材においては必要ない、としています。
それよりも「楽譜から目を離さずに手元を見ずに弾くこと」を重要視しています。
またこの教材は、「ピアノのドリル」を併用すると、さらに効果的です。
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■基本データ
定価1260円(税込)、共同音楽出版社
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Copyright(c)2009 Takuhiro TO All Rights Reserved.
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「はじめに」、の中で江口先生は全調メソードを導入時期に
使用することを大変危惧してらっしゃいます。
ちょっと引用させていただきます。
「(中略)全調メソードをそのまま使って導入できるのは少なくとも
8才以上くらいの生徒からであり、幼児の指導には適していません」
(がんばれキャッツ 導入用より)
これはおそらく、全調メソードを使うことによって幼児期に大切な
「絶対音感」を身に付けることが困難になるため、と思われます。
またこの教材の目的として、導入用では、
【1】左右の手の区別
【2】白黒の色の識別
【3】1から5までの数字の判読
【4】指番号の学習
【5】音名の学習
【6】鍵盤名の学習
【7】読譜の連続置き換え作業を身に付ける
を挙げています。
これらは「ピアノを学んでいく上で前もって身に付けておかなければ
ならないことのすべて」を習得するためのものです。
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◆今日のチェックポイント◆
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ピアノ教育の最初期に使用することが可能です。
音名とことばの一致で覚えさせるようにしています。例えば、
【ド】~どんぐり
【レ】~レモン
【ミ】~ミカン
【ファ】~ふえ
【ソ】~ソックス
【ラ】~ラッパ
【シ】~シャツ
この教材の特徴は、
「導入用では音名読み、1巻ではかたまり読み、2巻では模様読み」
を提案していることです。
ちょっと解説しますね。
★「音名読み」とは、五線上の音名そのものを読む読譜のこと。
★「かたまり読み」とは、和音のかたまりをパターンとして記憶、その中の構
成音を意識して記憶、かたまりをくずしながら構成音を単独で読めるようにするもの
★「模様読み」とは、音の前後関係を相対的に読む読譜のこと。
音の進行を音程の差による「模様」のように読譜すること
これらの読譜を各巻で習得できるように構成されています。
また、江口先生は指使いの書き過ぎに警鐘を鳴らしています。
指使いを書きすぎると、意識が音名から離れて、
指番号だけを見て弾くことになってしまいます。
つまり音符が読めないで弾けてしまうのはダメ、と言うことですね。
あくまで音符を正確に読むことを重視しています。
暗譜についても、この教材においては必要ない、としています。
それよりも「楽譜から目を離さずに手元を見ずに弾くこと」を重要視しています。
またこの教材は、「ピアノのドリル」を併用すると、さらに効果的です。
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■基本データ
定価1260円(税込)、共同音楽出版社
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