2017-05

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vol.16「メトードローズ・ピアノ教本 幼児用」

いつもこのブログをお読みいただき、ありがとうございます。
リーラムジカ ピアノ教室コンサルティングの藤 拓弘です。


今日の教材は「メトードローズ・ピアノ教本 幼児用」です。







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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の第一目標は、

「ピアノの基礎を確実に学ばせる」

というところにあります。


たいていの教本が「中央ド」から開始しているのに比べて、
この教本は「高いド」の勉強から開始しています。
(左手は1オクターブ下で弾くように指示)


第2課でようやく大譜表が現れますが、バイエルと同様、
ヘ音記号の出現が少し遅い、という印象があります。



初めは必ず「片手で練習」することを徹底しています。
片手が完全にできて初めて両手一緒に弾く、としています。


これは、どの教材でも同じことが言えるでしょう。

右手左手を、独立して練習することによって、
聴き分けることのできる「耳」を養うことができます。



また、メソッドの教本にしてはめずらしく、音符に「音名」がついています。
また、指使いも丁寧に書かれています。



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◆多くのピアノの先生も学んだピアノ教本

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まず、楽譜がかなり大きいのに驚きます。

楽譜屋さんに行っても、この教材だけ棚からはみ出しているのが興味深いです。


子供の頃に、この教本を使って勉強をした、という方や、
ピアノの先生も多いと思います。

それだけ「バイエル」に匹敵する人気の教本だったということでしょう。


現在この教材を使っている先生もいらっしゃるでしょう。


ピアノ教育現場の変化、子供たちの変化に関わらず、この教本が
ある程度の支持を得ているのは、教本のもつ優れたものを
端的に表しているのかもしれません。


ただ、ピアノ教材としては、若干古い感じは否めません。



この教本には、レッスンの指針ともいえる興味深い解説が
いくつか載っているますので、引用してご紹介したいと思います。



■練習の仕方について

「ピアノに向かって何時間も指を動かしているよりも、できるだけ注意深く、
 気をつけて勉強する方が早く進歩します」


■和音の弾き方について

「2つの音が同時にでなければいけない。ほんの少しでもずれてはいけない。
 手首を少し立てて弾いた方がよいと思います」


■テクニックの予備練習について

「悪いくせがつかないように、はじめはとてもゆっくり練習、
  少しずつ速く弾くようにしなさい」

「根気よく10回でも20回でもくり返し練習することは、
 けっして無駄なことではありません。将来のために必要なことです」



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■基本データ
音楽之友社  1365円(税込)

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Copyright(c)2010 Takuhiro TO All Rights Reserved.

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vol.15「ツィーグラー 耳から学ぶピアノ教本」

今日の教材は、「ツィーグラー 耳から学ぶピアノ教本」です。








ベアタ・ツィーグラーについてはこちら↓

※日本ベアタ・ツィーグラー協会 ホームページ
http://www12.ocn.ne.jp/~yukino/j_ziegler.html



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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の第一目標は、

「『耳でまなぶピアノ』の原理により、ピアノ奏法に必要な技術を体得させる」

ことにあります。



一番の特徴は「魂の耳で奏でるピアノ奏法」という言葉にも表れているように、


「テクニックの練習の際は、常に鋭敏な耳でもって聴く」


というスタンスを貫いているところです。



純粋な響き、美しい響きは、音の奥底に潜む「核」を捉えることで得られる、
とし、常に音を意識的に聴き、鍵盤に触れることを徹底しています。



また、この教本での練習曲は次の3つの基本動作を提示しています。


【1】スウィング動作

【2】ローリング動作

【3】横ゆれ動作



これらの基本動作をマスターすることで、困難なパッセージにも対応できる
テクニックがつくとしています。


また、腕の軽さを意識することを重視しており、余計な硬直や緊張から解き放
たれた状態で弾くことで、正しい演奏法が可能となるとしています。



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■3つの動作で脱力を学ぶ

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この練習曲の教本は、ツィーグラー自身も述べているように、
初心者を対象としたものではありません。


2,3年ピアノを学習した人を対象にしたものであり、また「耳でまなぶピアノ」
を知らない人、筋肉の弛緩を得られない人も対象としています。



ですからこの教本は、

「筋肉の弛緩」

を体得するためのものと言っても良いと思います。



また、この「筋肉の弛緩」を体得すれば「音の核」が完全に響くものとなる、

とツィーグラーは言います。



「ツィーグラーの自然なピアノ奏法」にある3つの基本動作について、
私なりに解釈し、この教本の課題を練習するときの注意点として記します。



◆「スウィング動作」

上下に動く、腕や手首の自然な動作。
同音連打による練習課題は、「音の核」をつかむように腕を楽にし、
「指先の感覚」を鋭敏にし、さらに耳をすまして、美しい響きでさらう。


◆「ローリング動作」

腕や手首を円を描くように自然にまわすこと。
あらゆるフレーズは、自然なローリングによって表現できる。
鍵盤には滑るように弾きはじる。
ここでも自然に力が抜けた体の状態が必須である。


◆「横ゆれ動作」

手首を中心とした左右の揺れによる動作のこと。
ちょうど「ドアノブを回す」ときのような感じだろうか。
この練習により、左手のアルベルティバスや、
旋律的トレモロも軽快に演奏が可能になる。



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■基本データ
音楽之友社  1995円

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Copyright(c)2010 Takuhiro TO All Rights Reserved.


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vol.14「ミッキーといっしょ おとの絵本1 このおとなあに?」

今日の教本は、「ミッキーといっしょ おとの絵本1 このおとなあに?」です。






以下、この教材の要点をまとめてみます。

■全ページカラーで、とても見やすい。

■ネームバリューのあるディズニーのキャラクターを使用することで、
 子供たちの音楽への興味を高めさせる。

■付属のCDを使用すれば、教室ではもちろん、自宅でも楽しく勉強できる。


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◆今日のチェックポイント◆
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この教材の第一目標は、


「楽しく遊びながら、子どもたちの音感教育をする」


というところにあると思います。


音符や音名に関しては、ほとんど言及することなく、
とにかく音(車や鳥など)や音楽を聴くことで音感を養い、
楽しくリズムで遊ぶことに注力しています。


また、1度→5度→1度の和音進行が出てきますが、
和音に合わせて、ミッキーがおじぎをする、など、キャラクターと音楽と
の絡みも重要視しているところが良いと思います。


きっとディズニー好きな子どもたちは、興味を持って勉強するでしょうね。



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◆こどもに大人気のキャラクターと学べる教材

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この教材は、音あてが多いので、普段の冗長になりやすい幼児(特に導入期)
のレッスンのアクセントとしても使用すると効果的でしょう。


子どもが大好きなミッキーですから、教材への「食いつき」は
かなり良いと思います。


とにかく導入期のレッスンでは、まずは音楽に興味を持ってもらうことが
大切ですから、幼い子どもにはこのようなキャラクターものの
教材を使用するのもひとつの手ですよね。


また、ハ長調やト長調の主和音、属和音を導入期早々に登場させています。

これは音感教育には良い効果をもたらすのではないかと思います。

和音の機能に関して指導するのは、この年齢の子どもには無理ですが、
「どういう感じがする」といったような和音の持つニュアンスを
教えていくことは、音楽の勉強において大切だと思います。



導入期の教材だけに、中央ドからミまでの鍵盤の場所確認もさせています。

指がまだ弱くてピアノが弾けないという小さいお子さんも、
この3音でしたら十分学ぶのには可能でしょう。


長和音、短和音の区別がつけられるような項目もあります。

和音に関して、たいていの子は「長和音は明るい」「短和音は暗い」と
すぐに分かるのですが、たまに逆に感じるお子さんもいます。


それはそれで、大切な感性だと思います。


子どもたちの持っている音楽性を大切に、それを引き伸ばしてあげる、
ということが、ピアノ講師には大事なことですよね。



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■基本データ
ヤマハミュージックメディア  \1680(税込)

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Copyright(c)2010 Takuhiro TO All Rights Reserved.

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プロフィール

ピアノ教室コンサルタント

Author:ピアノ教室コンサルタント
ご訪問ありがとうございます。
ピアノ教室コンサルタントの藤 拓弘です。

※弊社サイトはこちら↓
リーラムジカ ピアノ教室コンサルティング


この教本ブログでは、「ピアノ教本・ピアノ教材」を一冊ずつご紹介しています。

私もピアノ講師として、ピアノ教本選びの大切さを痛感しています。

「ピアノを好きになってもらいたい」という気持ちが、私の原動力となり、「ピアノ教本・教材研究」を続ける力となっています。

また、教本研究は、著者の先生の、「レスナーとしての素晴らしい技術を学ぶこと」にもつながります。

皆さんと「ワンランク上のレスナー」を目指すブログを目指したいと思っています。

※最新の教材研究をお読みになりたい方は、↓
「1冊3分で分かる!ピアノ教本マガジン」
を合わせてお読みください。

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